星愛〜それでも僕は君が好き〜
こんな可愛い子の隣を歩けるなんて本当に俺は幸せ者だ…
「では行きますか。」
「はい。俺の車でいいですか?」
俺が自慢できるのは車だけ。
結構いい車乗ってるから。
「いいんですか?
私運転苦手なので助かります。」
ニコッと微笑んで玄関の扉を開ける一花さん。
後ろ姿も本当に可愛い。
こんなに可愛いと言う言葉が似合うのは彼女だけだ。
…いや、それは俺の基準か。
【笹川将也side END】
【宮川一花side】
外車ではないけどお高い車。
かなり整った顔立ち。
優しくて私を沢山褒めてくれる男の人。
そして私のことが好きな人。
の車の助手席に座っている私。
「ベタなんですけど、夜景とかどうですか?」
そう言われて向かっているのは少し距離があるけど綺麗な夜景の見れる場所。
…さっき、将也さんが見ていた窓枠の写真。
私は3年前、最も大切だった幼なじみの恋人を事故で亡くした。
中学の時から想い合っていて高校生の頃から付き合い始めた大切な人。
彼氏でもあり、幼なじみでもあり、良き相談相手だった。
一人暮らしをしているのにも理由がある。
本来ならば実家から通える職場。
わざわざ親元を離れて一人暮らしをしているのは彼との思い出が多すぎて辛かったからだ。
本当に大好きな人だった。
部屋もリビングも…
家の至る所に彼との思い出が詰まりすぎている。
家が隣ということもあって、毎日悲しみに暮れながら過ごしていた。
社会人になったのをきっかけに前を向こうと思って一人暮らしを決意。
そして楽しいと思える職場で将也さんと出会った。
将也さんはよく通ってきてくれる常連さん。
だと思っていたけど話してみるとかなり優しくて紳士的で。
…本当に彼とよく似ている。
『…一花…俺の事、忘れて…
素敵な恋を…してくれよな…』
死ぬ間際の彼の遺言。
…未だに次の恋に進めずにいる私。
「どうしました?」
「…あっ、なんでもない…です。」
いつの間にか将也さんを見つめていたらしく不思議そうな顔をされてしまった。
「…将也さん」
「はい?」
「敬語、外してもいいですよ?
私の方が年下ですし。」
「あ、確かにそっか。」
目を細めて笑う将也さん。
無邪気そうに笑う彼から目が離せない。
「じゃ、一花さんも敬語外してよ。」
「…わかった。」
「それからさん付けもなしで!」
「…んー、じゃあ…将也…」
「うわ、これ言ったはいいけどはず。」
将也は片方の腕で顔を隠す。
「あれ、照れてるの?」
「一花こういう性格なの?」
…私の本来の性格ってどんなんか忘れたけど多分こんな感じ。
「では行きますか。」
「はい。俺の車でいいですか?」
俺が自慢できるのは車だけ。
結構いい車乗ってるから。
「いいんですか?
私運転苦手なので助かります。」
ニコッと微笑んで玄関の扉を開ける一花さん。
後ろ姿も本当に可愛い。
こんなに可愛いと言う言葉が似合うのは彼女だけだ。
…いや、それは俺の基準か。
【笹川将也side END】
【宮川一花side】
外車ではないけどお高い車。
かなり整った顔立ち。
優しくて私を沢山褒めてくれる男の人。
そして私のことが好きな人。
の車の助手席に座っている私。
「ベタなんですけど、夜景とかどうですか?」
そう言われて向かっているのは少し距離があるけど綺麗な夜景の見れる場所。
…さっき、将也さんが見ていた窓枠の写真。
私は3年前、最も大切だった幼なじみの恋人を事故で亡くした。
中学の時から想い合っていて高校生の頃から付き合い始めた大切な人。
彼氏でもあり、幼なじみでもあり、良き相談相手だった。
一人暮らしをしているのにも理由がある。
本来ならば実家から通える職場。
わざわざ親元を離れて一人暮らしをしているのは彼との思い出が多すぎて辛かったからだ。
本当に大好きな人だった。
部屋もリビングも…
家の至る所に彼との思い出が詰まりすぎている。
家が隣ということもあって、毎日悲しみに暮れながら過ごしていた。
社会人になったのをきっかけに前を向こうと思って一人暮らしを決意。
そして楽しいと思える職場で将也さんと出会った。
将也さんはよく通ってきてくれる常連さん。
だと思っていたけど話してみるとかなり優しくて紳士的で。
…本当に彼とよく似ている。
『…一花…俺の事、忘れて…
素敵な恋を…してくれよな…』
死ぬ間際の彼の遺言。
…未だに次の恋に進めずにいる私。
「どうしました?」
「…あっ、なんでもない…です。」
いつの間にか将也さんを見つめていたらしく不思議そうな顔をされてしまった。
「…将也さん」
「はい?」
「敬語、外してもいいですよ?
私の方が年下ですし。」
「あ、確かにそっか。」
目を細めて笑う将也さん。
無邪気そうに笑う彼から目が離せない。
「じゃ、一花さんも敬語外してよ。」
「…わかった。」
「それからさん付けもなしで!」
「…んー、じゃあ…将也…」
「うわ、これ言ったはいいけどはず。」
将也は片方の腕で顔を隠す。
「あれ、照れてるの?」
「一花こういう性格なの?」
…私の本来の性格ってどんなんか忘れたけど多分こんな感じ。