星愛〜それでも僕は君が好き〜
「とかなんとか言っている間に着きましたとさ。」
「ここ?」
「ここから少し歩くよ。」
車から降りる時にはもうだいぶ暗くて。
「一花?」
「…ごめんなさい、私…
…暗いところが苦手なんです…」
そう…私は暗所恐怖症。
彼が事故にあった時、夜で周りが見えなくて。
その時から私は暗いところが苦手になってしまった。
「…ごめん、じゃあ…」
将也は私の前に来て少し屈む。
「…これなら、大丈夫?」
右手に人の温もり。
「…うん…」
久しぶりに人と手を繋いだ。
将也の温かい手。
人の温もりがあるだけで安心できる。
「一花、手、震えてる。」
繋いだだけでは恐怖は消えない。
「…ごめん…」
「大丈夫。」
将也は私の真横でゆっくり歩いてくれる。
「…」
隣にいる、手の温もり。
すごく安心できる。
…大丈夫、将也がいるから怖くない。
「ほら、着いたよ。」
「…わあっ…」
ここの夜景ってこんなに綺麗だったんだ…
比較的近所に住んでるのに全く知らなかった…
「一花、どう?」
「すごく綺麗…」
ずっと見ていられる綺麗な夜景。
人の家の灯り、電車の灯り、コンビニの灯り。
…でも私は夜景より…
「一花、こっちおいで。」
「ん?」
将也に呼ばれて振り向くと手を差し出していた。
手を重ねると将也はくらい森の方へ歩き出す。
…やめて…
…こわい…
「…将也…」
「…」
声をかけてもまるで聞こえてないかのように歩く将也。
私は将也の手を振り払って立ち止まる。
「…一花?」
「…」
「…どこに行くのか分からないから怖いよね。」
それもある、けど…
将也と手を離したことによって暗いことへの恐怖の方が勝っていた。
「…一花?!」
もうダメ、怖すぎて前が見れない。
私はその場にしゃがみこんで震えてしまった。
「ごめん、でも今は俺を信じて着いてきて欲しい。」
…信じる?
将也を?
今日初めて話した男の人を?
「…わかった。」
私も、前に進まないと。
前に来てくれた将也。
差し出された将也の手を握り立ち上がる。
「こっちだよ。」
どこに行くのかはまだ分からない。
けど今は、信じてみることにした。
「…私、信じてって言葉は3回までしか信じない。」
4回目の信じてで彼は命を落とした。
…勇太…
もっと、一緒にいたかったよ。
「…着いたよ。」
「え?」
「上見て。」
…上…?
将也に言われた通り上を見ると思わず1度目を瞑ってしまうくらい眩しい夜空。
「ここ?」
「ここから少し歩くよ。」
車から降りる時にはもうだいぶ暗くて。
「一花?」
「…ごめんなさい、私…
…暗いところが苦手なんです…」
そう…私は暗所恐怖症。
彼が事故にあった時、夜で周りが見えなくて。
その時から私は暗いところが苦手になってしまった。
「…ごめん、じゃあ…」
将也は私の前に来て少し屈む。
「…これなら、大丈夫?」
右手に人の温もり。
「…うん…」
久しぶりに人と手を繋いだ。
将也の温かい手。
人の温もりがあるだけで安心できる。
「一花、手、震えてる。」
繋いだだけでは恐怖は消えない。
「…ごめん…」
「大丈夫。」
将也は私の真横でゆっくり歩いてくれる。
「…」
隣にいる、手の温もり。
すごく安心できる。
…大丈夫、将也がいるから怖くない。
「ほら、着いたよ。」
「…わあっ…」
ここの夜景ってこんなに綺麗だったんだ…
比較的近所に住んでるのに全く知らなかった…
「一花、どう?」
「すごく綺麗…」
ずっと見ていられる綺麗な夜景。
人の家の灯り、電車の灯り、コンビニの灯り。
…でも私は夜景より…
「一花、こっちおいで。」
「ん?」
将也に呼ばれて振り向くと手を差し出していた。
手を重ねると将也はくらい森の方へ歩き出す。
…やめて…
…こわい…
「…将也…」
「…」
声をかけてもまるで聞こえてないかのように歩く将也。
私は将也の手を振り払って立ち止まる。
「…一花?」
「…」
「…どこに行くのか分からないから怖いよね。」
それもある、けど…
将也と手を離したことによって暗いことへの恐怖の方が勝っていた。
「…一花?!」
もうダメ、怖すぎて前が見れない。
私はその場にしゃがみこんで震えてしまった。
「ごめん、でも今は俺を信じて着いてきて欲しい。」
…信じる?
将也を?
今日初めて話した男の人を?
「…わかった。」
私も、前に進まないと。
前に来てくれた将也。
差し出された将也の手を握り立ち上がる。
「こっちだよ。」
どこに行くのかはまだ分からない。
けど今は、信じてみることにした。
「…私、信じてって言葉は3回までしか信じない。」
4回目の信じてで彼は命を落とした。
…勇太…
もっと、一緒にいたかったよ。
「…着いたよ。」
「え?」
「上見て。」
…上…?
将也に言われた通り上を見ると思わず1度目を瞑ってしまうくらい眩しい夜空。