二人の距離~やさしい愛にふれて~
部屋に入ると恭吾は理花をベッドに座らせた。

「さすがに彼女の実家で何かするとかないけど、やっぱり一緒に寝るって気まずいだろ?別にみんな理花を汚いなんて思ってないよ。」

「…わかってるけど、頭がおかしくなってるから仕方がないのもわかってる。でも嫌なの。監視されて、制限されて…。レイプされて、セックス依存症になったら恋愛もまともにしちゃだめなの?」

「そんなことないよ。俺はダメって言われても理花に会いにくると思うし、やめろって言われて消せる感情でもないからな。」

「ねぇ、キスしちゃだめ?」

理花は真剣な顔で恭吾を見る。

「あ~、今更だし、ダメとかじゃないけど…、勃つだろ?」

「最後までしちゃだめなら、私がヌいてあげるから。」

「いや、それはいい。せっかくならみんなから許された状況で心置きなくしたいから、気合いで乗り切る。」

恭吾も真剣な顔で変なことを言うから理花はおかしくて声を上げて笑う。
理花が笑顔に戻った安心感と、可愛さに、恭吾は覆いかぶさるように理花をベッドに押し倒すとやや強引にキスをする。
理花は恭吾の背中に手を回し、恭吾の唇に軽く吸いついた。
恭吾は自分の理性が崩れていくのを感じながらも舌を理花の口内へ押し入れ理花の舌に絡める。
口内を舐め上げるたびに小さく漏れる理花の声に恭吾の理性はほとんど残っていなかった。

手は熱を持って服の上から理花の身体をなぞる。
徐々に理花の漏れ出る声が大きくなり、ようやく恭吾は我に返る。
慌てて唇を離し、体を起こす。
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