二人の距離~やさしい愛にふれて~
「とりあえず、早く部屋に帰るぞ。そもそもそんな格好してたら襲って下さいって言ってるようなもんだろ。」

「恭ちゃんも襲ってくれるの?」

「はぁぁ、やっぱり…お前から誘ったんだろ?」

「フフッ、せいか~い!」

そんな理花をため息つきながら恭吾は腕を引いてマンションの中に入って行った。

エレベーターに乗り込んで改めて理花を見た恭吾は吐き気を覚えた。
髪や服、腕や足などいたるところに精液らしき物が付いていたのだ。

3階に着くと無理やり腕を引っ張り足早に理花の部屋の前まで連れて行った。
理花は酔っていて手元が覚束ない様子で鍵を開けると、恭吾は風呂場まで理花を引っ張って連れて行った。

シャワーを出し、理花の服を無理やり脱がした。

「ハハッ…恭ちゃん?アハハ、ちょっと、今日はどうしたの?」

無言で理花を裸にすると自分の服もぬいで理花をシャワーの下に連れて行った。

「もうこういうこと辞めろよ。話も聞くし、相談にものるから…」

「・・・・・・」

ケラケラと力なく笑っていた理花は俯いて返事をしなかった。
その姿に苛立った恭吾は力任せに横にあったボディソープで理花の全身を洗った。

洗い流して髪の毛がギシギシな事に気が付いて恭吾は我に返った。

「…悪い、髪までボディソープで洗った…」

そう言うと今度はきちんと確認してシャンプーを手に出すと優しく洗い始めた。
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