二人の距離~やさしい愛にふれて~
激しく絡まり合った二人の口内の音と二人の息遣いだけが部屋に響く。
それに恭吾はひどく興奮した。
理花は自分を汚すように複数の男性たちと関係を持っていたときもキスだけはしなかった。

しばらくはしっかりと抱き合い舌を絡ませていたが、恭吾は理花の首筋へと舐めるように移動する。
理花は恭吾に与えられる刺激に呼吸が速くなる。

「待って、きょっ…っん、あっ…」

恭吾は理花と出会ってからは理花以外と関係を持っておらず、久しぶりの感覚に夢中になっていた。
手早く理花の服を脱がすと自分の服も脱ぎ始める。
ズボンとパンツを一気に引き下ろした時、理花が高ぶった恭吾のモノを口内に吸い込む。

「っあ…、りっ、か…」

突然の感覚に恭吾は混乱するもされるがままに抵抗もしなかった。
久しぶりの快感に恭吾はすぐに理花の口内に熱を放出する。
理花はこぼさないよう吸い上げると、ゴクリと飲み込んだ。

「あっ、ばか、そんなもん飲むなっ!」

咄嗟に理花の口内に親指を突っ込むが口を開けた理花の口内にはもう何も残っていなかった。

「うっ…恭ちゃん、私ね久しぶりにすることだけど、身体が覚えてるの…。知ってる感覚ばっかりで……、これが全部初めてだったら良かったのにっ、悔しい…。」

理花の目からは次々と涙が流れ出た。

「理花、俺も初めてじゃないよ。でも、本当に好きになってするのは初めてだよ。それじゃダメか?」

理花の頬を両手で包むと優しくキスをする。

「恭ちゃん…ごめんね、汚くて…でも好きなの、離れたくない…。」

「汚くないよ、キレイだ…俺も好き。ずっと一緒にいよう?かわいいよ、理花…」
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