二人の距離~やさしい愛にふれて~
翌日、由彰の家族も交え食事に行った。
改めて恭吾は理花との事を報告するとみんな嫌な顔せずに喜んでくれた。
それからは恭吾が一方的に理花の家に行くだけではなくたまに陽斗同伴で恭吾の所に来るようになった。
陽斗は由彰ともすぐに打ち解け、弟が二人出来たと喜んでいる。
一方理花も昌や由実とも打ち解け、娘のように『可愛い可愛い』と可愛がられていた。
その日も理花と陽斗は恭吾の家に来ており、由彰の家族も含めて賑やかに夕食を食べていた。
「皆さん、報告があります。」
陽斗が改まって言うからみんなが注目する。
「実は俺も彼女が出来ました。おっとりした可愛い子なんですが、もっと仲良くなったら連れて来ていいですか?」
少し緊張ぎみに陽斗が言うと、皆は声を上げて喜んだ。以前理花のことを詮索されたくないからと付き合っている彼女と別れたと聞いていた恭吾は自分のことのように嬉しかった。
「一足先にあっち行ったときに紹介して下さいね。」
恭吾が言うと、由彰も、「その時は俺も一緒に行く。」と言っていた。
それからまたあっという間に月日が経ち、理花と初めて会った寒い1月になった。
ようやく茉莉と真の新居が完成し、引っ越し準備に忙しかった。
茉莉はこれからの生活に期待と、この家を離れる寂しさで複雑だった。
初めてこの家に荷物を運び込んだ時のことを思い出す。
「ねぇ大吾、涙って枯れることはないんだね。」
茉莉は大吾の写真に向かって言うとしばらく涙を流し、また荷造りを始める。
引っ越しは無事に終わり、また暖かな春が来て恭吾は就職で名古屋に引っ越した。
そして理花もずっと特別休学扱いだった大学に復学した。大学こそ実家から通える所に編入したが改めて大学に行くことに不安が大きかった。
でも恭吾や家族の支えもあり、まだまだ性被害にあう女性は多く、そんな人の役に立てたらと弁護士を改めて目指すことにした。
まだまだ二人の遠距離恋愛は続くが周りの人に支えられ小さなすれ違いもあるが関係は順調だ。
そして、会うと必ず恭吾は理花を抱きしめ、「理花、今日も可愛いね。愛してる。」と耳元で囁いた。
終
改めて恭吾は理花との事を報告するとみんな嫌な顔せずに喜んでくれた。
それからは恭吾が一方的に理花の家に行くだけではなくたまに陽斗同伴で恭吾の所に来るようになった。
陽斗は由彰ともすぐに打ち解け、弟が二人出来たと喜んでいる。
一方理花も昌や由実とも打ち解け、娘のように『可愛い可愛い』と可愛がられていた。
その日も理花と陽斗は恭吾の家に来ており、由彰の家族も含めて賑やかに夕食を食べていた。
「皆さん、報告があります。」
陽斗が改まって言うからみんなが注目する。
「実は俺も彼女が出来ました。おっとりした可愛い子なんですが、もっと仲良くなったら連れて来ていいですか?」
少し緊張ぎみに陽斗が言うと、皆は声を上げて喜んだ。以前理花のことを詮索されたくないからと付き合っている彼女と別れたと聞いていた恭吾は自分のことのように嬉しかった。
「一足先にあっち行ったときに紹介して下さいね。」
恭吾が言うと、由彰も、「その時は俺も一緒に行く。」と言っていた。
それからまたあっという間に月日が経ち、理花と初めて会った寒い1月になった。
ようやく茉莉と真の新居が完成し、引っ越し準備に忙しかった。
茉莉はこれからの生活に期待と、この家を離れる寂しさで複雑だった。
初めてこの家に荷物を運び込んだ時のことを思い出す。
「ねぇ大吾、涙って枯れることはないんだね。」
茉莉は大吾の写真に向かって言うとしばらく涙を流し、また荷造りを始める。
引っ越しは無事に終わり、また暖かな春が来て恭吾は就職で名古屋に引っ越した。
そして理花もずっと特別休学扱いだった大学に復学した。大学こそ実家から通える所に編入したが改めて大学に行くことに不安が大きかった。
でも恭吾や家族の支えもあり、まだまだ性被害にあう女性は多く、そんな人の役に立てたらと弁護士を改めて目指すことにした。
まだまだ二人の遠距離恋愛は続くが周りの人に支えられ小さなすれ違いもあるが関係は順調だ。
そして、会うと必ず恭吾は理花を抱きしめ、「理花、今日も可愛いね。愛してる。」と耳元で囁いた。
終