二人の距離~やさしい愛にふれて~
「はぁ、お願い…もういいから、痛いほうがいい。怖い…」

女の目からは涙が流れ懇願するも、恭吾は女に対して手酷く扱わずあえてゆっくり、優しくした。
いざ、挿入しようと自分のモノにコンドームをはめようとすると女から止められる。

「ねぇ、そのまま入れてよ。中に出していいから。」

「はっ?やだよ。ビョーキとか移されてもたまんねーし、もしできたら困るし。」

恭吾は女の手を振りほどき装着すると中へと押し入った。
女は早くとせがんでいた割に表情は険しく、決して気持ちよく感じているようには見えなかった。

恭吾は女の中で達すると、女の横に倒れ込むように横たわった。

「ねぇ、まだしようよ。」

女は恭吾の上に覆い被さり、もう一度とせがんできた。

「やっ、もう無理だわ。そもそもお前としても楽しくねー。全然気持ち良さそうじゃねーし、肉もなさすぎ。」

そう言うと恭吾は女の背中に手を回しぎゅーと抱き寄せた。

「嫌、優しくなんてしなくていい。こんなのもいらない。酷くしてくれていいの。」

「お前さぁ、もっと自分を大切にしてやれよ。なんだよ、酷くしていいって…」

女は恭吾の腕の中でもがくも、恭吾は女を離さなかった。
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