二人の距離~やさしい愛にふれて~
少し照れたようにお礼を伝えた理花は電話を切った。
「良かったね。恭ちゃんは理花さんに会いたかったって。僕からもご両親にお願いしてみるよ。」
「先生からも話をしてもらえたらきっと芹沢くんのことをうちの両親も認めてくれると思います。」
理花は電話を切ってから相変わらず口を開かなかったが、表情がコロコロと変わるようになっていた。
そして、食事も出来るだけとるように努力をし始めた。
理花の母親の恵子は毎日理花の病室に来ていたがやはり何を話しかけても理花からの返答はなかった。
でも恭吾とテレビ電話で話をした翌日、恵子が病室を訪れると理花が明るい表情で迎えてくれた。
「ママ…お兄ちゃんから聞いた?」
久しぶりに娘の声を聞いた恵子は驚きと嬉しさで涙が溢れた。
そして理花へ駆け寄ると、力いっぱい抱きしめた。
「理花…嬉しい…声が聞けて…ごめんね、守ってあげられなくて…ごめんね、一人にして…」
恵子はしばらく理花から離れず声を殺して泣いていた。そんな母親の姿を見て理花の胸は苦しくなり喉が焼けるように熱くなった。
それは複数の男性に手酷く扱われないと治まらない衝動と同じだった。
「嫌…やめて…触らないで……もう嫌…死なせて…」
理花は興奮しているせいか呼吸が荒くなり、目は焦点が合っていない様だった。
「り…理花?ごめん…ママ…待ってて、先生呼ぶから…」
「良かったね。恭ちゃんは理花さんに会いたかったって。僕からもご両親にお願いしてみるよ。」
「先生からも話をしてもらえたらきっと芹沢くんのことをうちの両親も認めてくれると思います。」
理花は電話を切ってから相変わらず口を開かなかったが、表情がコロコロと変わるようになっていた。
そして、食事も出来るだけとるように努力をし始めた。
理花の母親の恵子は毎日理花の病室に来ていたがやはり何を話しかけても理花からの返答はなかった。
でも恭吾とテレビ電話で話をした翌日、恵子が病室を訪れると理花が明るい表情で迎えてくれた。
「ママ…お兄ちゃんから聞いた?」
久しぶりに娘の声を聞いた恵子は驚きと嬉しさで涙が溢れた。
そして理花へ駆け寄ると、力いっぱい抱きしめた。
「理花…嬉しい…声が聞けて…ごめんね、守ってあげられなくて…ごめんね、一人にして…」
恵子はしばらく理花から離れず声を殺して泣いていた。そんな母親の姿を見て理花の胸は苦しくなり喉が焼けるように熱くなった。
それは複数の男性に手酷く扱われないと治まらない衝動と同じだった。
「嫌…やめて…触らないで……もう嫌…死なせて…」
理花は興奮しているせいか呼吸が荒くなり、目は焦点が合っていない様だった。
「り…理花?ごめん…ママ…待ってて、先生呼ぶから…」