冷徹御曹司は初心な令嬢を政略結婚に堕とす
推理し終えた私が「宗鷹さん」と口を開くと、彼の節くれだった長い指が私の顎先を掬い上げる。
彼は私を片腕で抱きしめたまま、ちゅっとリップ音をたてながら私の額や頬に甘いキスの雨を降らせた。
「ひゃっ」
小さくあげた驚きの声は無視され、かれのキスはそれがだんだんと首筋や鎖骨へと降りていく。
初めてこのベッドで眠った日を境に、彼は極力私に触れないようにしていた。
触れる時も、まるで壊れ物を扱うみたいに繊細な手つきで、頭を撫でるくらいだったのに。
それなのに、今朝は一体どうして……っ。
戸惑う私をよそに、顎を捉えていた手のひらも腰や鳩尾のあたり艶やかな手つきで滑らされ、体から力が抜けてとろけそうになる。
ルームウェアの襟口からこぼれるように覗く胸の谷間に、ちゅっと唇が触れた。
柔らかな場所を唇だけで食むようなキスを繰り返され、鼓動が否応なしに早くなる。
その動きがあまりにも夜を匂わせるせいで、朝の爽やかさが濡れていくのがわかった。
彼は私を片腕で抱きしめたまま、ちゅっとリップ音をたてながら私の額や頬に甘いキスの雨を降らせた。
「ひゃっ」
小さくあげた驚きの声は無視され、かれのキスはそれがだんだんと首筋や鎖骨へと降りていく。
初めてこのベッドで眠った日を境に、彼は極力私に触れないようにしていた。
触れる時も、まるで壊れ物を扱うみたいに繊細な手つきで、頭を撫でるくらいだったのに。
それなのに、今朝は一体どうして……っ。
戸惑う私をよそに、顎を捉えていた手のひらも腰や鳩尾のあたり艶やかな手つきで滑らされ、体から力が抜けてとろけそうになる。
ルームウェアの襟口からこぼれるように覗く胸の谷間に、ちゅっと唇が触れた。
柔らかな場所を唇だけで食むようなキスを繰り返され、鼓動が否応なしに早くなる。
その動きがあまりにも夜を匂わせるせいで、朝の爽やかさが濡れていくのがわかった。