続・ダメ男依存症候群 ~二人で一つの愛のカタチ~
「あ、旬君」
カオルが少し遠くに視線をやって言った。
「ホント?」
奈津美も素直に反応した。
「それと……なんか余計なのもいるわよ」
カオルは顔をしかめる。
「え……?」
奈津美はカオルが向いている方向に旬を見つけた。
そしてその周りには、先ほどの女子高生達もいた。
「な……何で……」
「大方聞こえてたんでしょ。旬君が奈津美に言ってたこと」
つまり、女子高生達は一旦店を出たが、また頃合を見計らってここに来たらしい。
「ほら、行くわよ」
カオルが先導きって旬の方に向かう。
「えっ……何で……」
「何でって、奈津美が彼女なんだから横入りしてやればいいじゃない」
「そうじゃなくて……」
何でカオルがそんなに張り切ってるのよ……
そう思いながらも、奈津美はカオルについて行く。