続・ダメ男依存症候群 ~二人で一つの愛のカタチ~
「あー……なんか俺、嬉しすぎて熱上がるかも」

 口の中のものを飲み下してから、旬は言った。


「何それ?」


「へへっ。たまには風邪ひいたりするのもいいなあって思って。ナツがこうやって看病してくれるなら」


「え!? やめてよ。あたしが大変なんだから。今度また自業自得で風邪ひいてもあたしはもう知らないからね!」

 奈津美は口を尖らせて言う。


「自業自得じゃなかったら看病してくれる?」

 旬は首を傾げて奈津美を見る。

 奈津美が弱い、ちょっと可愛い感じの角度だ。


「……まあ、仕方ない時はね」

 それに負けて奈津美は思わずそう答えてしまった。


「やっぱナツは優しいなぁ。大好きだー」

 旬はそう言っていつものノリで奈津美にキスをしようとする。


「……モゴ」


 奈津美は、旬の口におじやをすくった匙を押し付けて、それを阻止した。


「ちゃんと食べようね」


「ちぇー」

 旬は口を尖らせながらも、おじやを口にした。



 旬はおじやも食後のプリンも綺麗に食べた後、薬を飲んでそのまま眠ってしまった。


 その間に、奈津美は昼食の片付け、旬の部屋の掃除、旬が溜め込んでいた洗濯をして過ごした。


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