続・ダメ男依存症候群 ~二人で一つの愛のカタチ~


 奈津美と旬は、風呂も済ませ、いよいよ寝ようとしていた。


「電気消すね」


「うん」


 奈津美が部屋の電気を消し、部屋はオレンジ色の薄暗い電灯のみになる。


 そして、旬が既に入っているベッドに向かうと、旬は夏用の掛け布団を半分あけ、奈津美の受け入れ体勢をつくっていた。


「ナツ。おいで」

 ベッドをポンポンと叩き、にんまりと笑う。

 まるで旬のベッドのようにそこに居るが、そこは自分のベッドなのに、と奈津美はいつも思う。


 そしてそう思いながらも、いつものように奈津美は旬の隣に横になる。


「ナツー」

 旬は奈津美の額に唇をつけた。


 そこからはいつもの流れだから、もう慣れている。

 そのままスムーズに旬が奈津美を跨いで覆い被さる。


 奈津美の額から頬、そして唇に旬の唇が降りてきた。

 唇には、何度も角度を変えて、次第に舌が割って入ってくる。


 じっくりとした口づけに奈津美も応えた。


 奈津美は、口づけを交わしながら、旬の二の腕の辺りに触れた。


 そこは、今、奈津美の体の横に肘をついている状態のため、力が入って固くなっていた。

 旬はバイトで、特に居酒屋の方では力仕事が多いから、鍛えられてるんだと言っていた。

 だから、腕の辺りは結構がっちりしている。


 奈津美は、旬の腕から肩、そして胴回りに手を滑らせていく。


 そして触れてみて改めて思ったが、旬には余計な肉はついていない。

 腹の辺りも撫でてみると、Tシャツごしにうっすらと腹筋が割れているのも感触でわかった。


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