続・ダメ男依存症候群 ~二人で一つの愛のカタチ~
旬は、所謂『ガリマッチョ』な体型だ。
何であんなに食べて太らないのよ。
奈津美はそんな風に思いながら旬の腹を撫でていた。
旬の食生活は、はっきり言ってめちゃくちゃだ。
普段、奈津美がいないところではコンビニ弁当やカップ麺で済ませているようだし、食後にプリンやアイスなどのデザートもよく食べている。
ケーキバイキングでは奈津美の倍以上平らげるし、普段の食事量だってそうだ。
今日だって、ハンバーグなど、奈津美が出したおかずはきれいに食べた上、ご飯は三杯、味噌汁は二杯、おかわりをして食べた。
その形跡は、今の旬の体を見てみると残っていない。
一体どこに消えたというのか。
「……なんか今日のナツ、エロいな……。いつもはそんな風に触んないのに」
唇を離した旬が、奈津美を見下ろして言った。
「え……あっ」
奈津美は我に返って、慌てて旬の体から手を離した。
恥ずかしい。
全く違うことを考えていたとはいえ、いつもと違う、物凄く大胆なことをしていたような気がする。
「止めないでいいのに……」
旬はそう言ってニヤリと笑った。
そして、続きを始める。
奈津美の首筋に唇をつけ、手がパジャマ越しに胸を触る。
その膨らみを確かめると、指がボタンにかかり、外そうとする。
……ヤバい!
奈津美はとっさに思った。今更になって気づいたのだ。
このまま、旬に裸を見られたら、直に触れられてしまったら……太っているということがバレてしまうかもしれない。