続・ダメ男依存症候群 ~二人で一つの愛のカタチ~
旬はふと目を覚ました。
「んんーー……」
寝たまま伸びをすると、背中の骨が小さく鳴った。
体を起こしてみると、ずっと寝ていたせいで少し体は重いが、それでも気分はすっきりしていた。熱も下がったように感じる。
「ナツ……」
小さく呼んで奈津美を探すと、すぐそこに奈津美はいた。
奈津美は、旬のベッドに伏せて、寝息をたてていた。
可愛い……
毎度毎度のことではあるが、旬は奈津美のその様子に胸を打たれた。
疲れて寝ちゃったのかな?
そう思いながら旬は奈津美の髪を撫でた。
でも、これじゃあ奈津美の方が風邪をひいてしまうんじゃないのか。旬に言っておきながら奈津美の方も体調を崩したらいけない。
旬は、そっと奈津美の体を引っ張り上げ、ベッドの上に乗せた。そして、布団をめくり、自分の隣に寝かせて、布団をかける。
旬も奈津美の隣で横になって、満足そうに笑顔になった。
何せ今日は満足に奈津美に触れられなかったのだ。
奈津美はスヤスヤと寝ている。たったそれだけなのに、旬はたまらなくなってしまう。
そっと奈津美の顔に自分の顔を近付けて、息がかかるほど近くで奈津美の顔を見る。奈津美は全く起きる様子はない。
試しに、旬は奈津美の額にそっと口付けてみる。それでもやっぱり奈津美は起きない。
気を大きくした旬は、今度は奈津美の頬にキスをした。さっき奈津美はしてくれなかったので、その分だ。
しかし、キスをしてみると、旬の気持ちは高ぶってきた。
……いいよな? ちょっとぐらい……
旬は奈津美に跨り、唇にキスをした。そして、手が、奈津美の服の裾から徐々に滑り込んでいく……