続・ダメ男依存症候群 ~二人で一つの愛のカタチ~
昨夜のこと、今朝のこと。そして、その原因がたくさん思いあたること。それらをすべて話した。
「ほー。なるほどなぁ」
話を聞いて、浩平は腕を組んで考える。
「でも一回拒否したぐらいで別れるいうんは極端ちゃうか?」
美奈子と同じようなことを浩平は言った。
「そうなんですかねぇ……」
「そうやろ。別れたいて彼女が思てたらとっくに言うてるやろ」
「……でも、だとしたら何で拒否したのか分かんないし……」
「だから、気分ちゃうかったとか」
「それで、触らないで、って言いますか? その後に何の弁解もなく」
「あー……確かにそれはないかもなぁ」
結局、浩平との問答も、今までの思考と一緒で変化はなかった。
「あ、単純に、するのが嫌やったんちゃうか?」
浩平が思いついたように言った。
「……へ?」
旬は首を傾げた。
浩平はあたかも新しいことを思いついたかのようだったが、それならさっきから言ってることではないではないか。
「だってそうやろ? すること以外は普通なんやったら、沖田のことは嫌ちゃうけど、するのが嫌なんちゃうか?」
「どういうことですか?」
まだ意味がよく分からず、旬は浩平に聞き返す。
「だから……まあ、例えば、ヤッてる時のお前の何かが嫌とかな。平たくいうたら気持ちよくないとか。そういうことや」
「そんな……俺の技量不足!?」
旬は心の底からショックを受ける。