続・ダメ男依存症候群 ~二人で一つの愛のカタチ~
旬は、肩に乗った奈津美の頭に、そっと頬を擦らせた。
「ナツ。これからは……ダイエットは別にいいけどさ、食事制限とか、無理なのはしちゃだめだよ」
「うん」
頭のすぐ上から聞こえる声に、奈津美は素直に頷いた。
「あと、エッチも拒否らないこと。これ、結構凹むから」
「……うん……ごめんね」
少し顔を赤くしながらも奈津美は頷いた。
「ナツ、謝ってばっかだなー」
旬は、笑いながら奈津美の頭を撫でた。
「いいんだよ、ホント。あ、でも、これからはダメだけどな」
奈津美が旬の肩から頭を上げると、そこには、笑顔の旬があった。
分かった? と、言い聞かせるようでいて、優しい口調で言った。
「うん」
奈津美が頷くと、旬も満足したように『よろしい』と言って歯を見せて笑った。
「まだ食う?」
そして旬が目でお好み焼きを見て言った。
「うん。食べる」
奈津美はすぐに頷いた。
さっきまでは、躊躇っていたのに、今はもう悩まなかった。
そして、旬は、一口一口を、たまに自分も摘みながら、奈津美に食べさせた。
奈津美は自分で食べると言ったのだが、旬が、たまにはいいじゃん、と言ったので、そのまま、食べ続けていた。