さよならの涙は優しい君のために
「なんで?」

「私は、もう煌と一緒にはいられない。」

そう。もう、一緒に居てはいけないんだ。

「そんなことないだろ。別に会うことまで制限されたわけじゃないぞ。」

「あなたたちが何を言おうと関係ない。私が決めたことなの。」

「もう会わないなんて不可能だ。家はすぐそばだし、学校だって同じなんだから」

煌が否定してくる。

「だから、なるべく会わないようにする」

「なんでそこまで…」

「恋愛ってそういうことだよ」

煌は少し寂しそうな顔をした。

「そっか、さくらがそう決めたんだよな」

「分かった。またな、呼び出して悪かった」
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