Secret love 【改訂版】
次の日、同じように出社をすると、副社長室から漏れる光が見えた。

いつも通り早く出社したつもりだったが、もしかして副社長の方が早かった?

そんなことを思いながら、ノックをするも返事はない。
 
ゆっくりとドアを開けて私は慌てて音が鳴らないように、ドアを手で止めた。
そこにはデスクに突っ伏してぐっすりと眠る副社長の姿があった。
いつも完ぺきなスーツは、無造作に応接用のソファに投げて置かれていて、きちんと整えられているはずの前髪が顔を隠していた。
 
やっぱり終わらなかったんだ……。
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