僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「バ……バカ……
へ……変な誤解すんなよ」
「違うの?」
「俺、高校生だぞ。
リリは、姉貴の子」
あっ、そうだよね。
目が大きいところが
そっくりだなって思ったけど。
父親になるには、まだ早いもんね。
「たっくん。だあれ?」
透き通るような声が
私の耳をくすぐった。
な……なんて
可愛い子なの?
キョトンと私を見つめる女の子が
あまりに可愛すぎて。
この場から逃げようって
思っていた私の心が、
一瞬でわしづかみにされた。
どこかの国のお姫様みたい。
幼稚園生くらいかな?
そんな瞳で
知らない人を見つめちゃダメだよ。
可愛すぎて
誘拐されちゃうからね。