僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
隣のクラスの
唯一のお友達を思い浮かべ
濁った心を浄化していた時。
『アミュレットが
ヒーローショーやるって、聞いた?』
クラスの女の子たちの会話が
私の耳に飛び込んできた。
アミュレットって……
春輝くんのアイドルグループだ。
教科書を机に詰めながら
つい女の子たちのキュンキュン声に
意識を集中させてしまう。
『恋のお守り戦隊
アミュレンジャーでしょ?』
『見に行きたい! いつやるの?』
『来月だけど。
ファンクラブに入っている子、
限定なんだって』
『マジかぁ』
『センターが春輝くんらしいよ』
『春輝くんが戦うって
想像できないよね?』
『かわいいけど。ナヨッてしてるし。
逆に、私が
春輝くんを守ってたい感じ』
『だね~』