僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 どんな顔をして
 波多野くんを見ていいかわからなくて。

 教室を見回すように
 視線を逃がした。



 ひょ……ひょえ!!



 な……な……なんか……

 クラスの女子たちの視線が
 いろんな方向から
 刺さりまくっているんですけど。



 クラスの誰とも話さない
 いつもボッチの私。



 そんな私と波多野くんが
 一緒にいるなんて、なぜ?

 みんなの目が、そう訴えている。



 波多野くん。
 早く自分の席に戻ってください!!


 
 必死に願ってみたけれど。

 目の前の波多野くんは
 ピクリとも動かない。


 うつむいたまま
 まだ何か言いたそう。
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