僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
わけがわからないまま
視線を上げる。
ひょ……ひょえぇぇ!!
波多野くんの顔が……
私のほっぺの、すぐ横に!!
離れて! 今すぐ!
顔、近すぎだから!!
そう叫びたいけれど……
髪の毛の先っぽまで
ガチガチに固まってしまった私。
その時
信じられないような言葉が
私の耳に降ってきた。
「昨日会ったの……
偶然じゃないからな……」
え? え?
ヒーローショーで
ばったり会ったのが、
偶然じゃない?
今の波多野くんの発言。
どういうこと??
聞きたいのに。
教えて欲しいのに。
接着剤で固められたように
私の口は動いてさえくれない。