僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
 
 いきなり私の頭の中に現れた
 天使みたいなキラキラ笑顔。


 
 春輝くんの無敵な笑顔を
 思い出した瞬間

 しーちゃんに嫌われたくなくて
 ずっと心に押し込んでいた想いを
 私は口にした。


 
「しーちゃん……見せて」


「え?」


「マスクとって、見せて。
 しーちゃんのほっぺ」


「な……なんで?」


「慶介(けいすけ)くんに
 殴られたんでしょ?
 見せて!!」



 しーちゃんは
 驚いたように目を見開いている。


 
 慌てて私から視線を外した姿が
 痛々しくてたまらない。



「私……知ってたよ……
 慶介くん……
 しーちゃんのことを殴るんでしょ?」


「慶ちゃんは……悪くないの……」



 え? 



「悪いのは……全部私だもん……
 慶ちゃんは私のために
 殴ってくれるんだもん……」



 何…… それ……
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