僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「みゅうみゅう、ここにおいで」
え?
「僕の膝の上、
みゅうみゅうに貸してあげる」
「か……貸してくれなくて……
いい……」
「なんで?
僕の膝の上……嫌いなの?」
「そういうわけじゃ……」
「じゃあ、僕がお願いする」
「え?」
「僕の膝に、頭乗せて」
「……」
「みゅうみゅうの頭をナデナデするの
気持ちいいから」
「ダメ?」と首を傾げた春輝くんは
おねだりする子供みたいに
純粋な瞳を光らせていて。
簡単に
流されそうになる。
春輝くんが優しくて。温かくて。
甘えたいなって思ってしまう。
でも、一度甘えたら
その後は苦しいだけ。
もっともっと
春輝くんに甘えたいっていう
欲求に支配され。
そして、現実を目の当たりにして。
また落ちる。
私なんかが
春輝くんに好きになってもらえるわけが
ないから。