僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「美羽ちゃんの隣にいるのは?」
慶介くんの素朴な質問に
目を泳がせながら
戸惑う私。
え……と……
私の隣にいる
不審者として通報されそうなほど
全身真っ黒な人は……
私の好きな人で……
アイドルで……
って、ダメダメ。
春輝くんの身元をバラしちゃ
絶対にダメ!!
う……
なんて説明したらいいんだろう……
困り果てた梅干しみたいに
顔じゅうシワくちゃになった
私を見かねたのか
春輝くんが
お花畑を飛び回るチョウチョのような
癒し系の声を発した。
「僕ね、美羽ちゃんの彼です」
え?
えぇぇぇぇぇぇ??!!
まさかの
カップル設定??!!