僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「それにしても、美羽は根性あるな」



 根性? 



「普通、乗り込んでこねえからな。
 親友のために、
 族のたまり場なんかに」



 そんなこと言われても
 必死だったんだもん。 

 大好きなしーちゃんが
 殴られるなんて嫌だから。



「みゅうみゅうは
 優しすぎなんだよねぇ」


 そう言いながら
 私の肩に両手を添えた春輝くん。




 ひょえ!!

 ほえぇぇぇ!!



 春輝くんの顔……

 私の右肩の上に乗ってるよぉ!!




 乗せるなら、乗せるって
 前もって言ってよ!!



 ほっぺ同士が触れちゃいそうで。
 恥ずかしくて。


 私の顔が
 茹でダコさんみたいに
 真っ赤に染まっちゃうから……
< 171 / 375 >

この作品をシェア

pagetop