僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「僕を見に来ないで
 チケット捨てちゃったら、
 もったいないお化けが出ちゃうからね」



「でも……この日……」



「みゅうみゅう、
 遊園地のヒーローショーに行くの?」



「……うん」



「彼氏さんと?」



 彼氏?

 そうだった。


 私、春輝くんに嘘をついているんだった。
 彼氏がいるって。



「……うん。
 彼の姪っ子ちゃんと、3人で」



「昨日、3人で遊園地に来ていたよね。
 カッコいい彼氏だね」



「……ありがとう」



「それに、
 みゅうみゅうの趣味に付き合ってくれるなんて、
 優しいね」



「……そうだね。
 だから受け取れない、そのチケットは」

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