僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
驚いたように
目を見開いた春輝くん。
私を見つめたまま、固まっている。
しばらくして
やっと春輝くんの表情が変わった。
弱々しく光る瞳を地面に伏せ
何かを堪えるように
口元をぎゅっと結んでいる。
私のお願い
ワガママすぎて呆れちゃったかな?
心配になって
春輝くんからそっと視線を外した時
荒々しい声が
私の耳に突き刺さった。
「やだ!!」
慌てて春輝くんに視線を戻す。
怒りをため込んでいるような瞳で
地面に転がる石を
春輝くんは睨みつけていた。