僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「マジで春はカッコいいからな。
自分を犠牲にして、
相手を思いやる所とか。
ウサギがなりたかったヒーロー、
そのまんまじゃん」
『みゅうみゅうがなりたかったヒーロー』
かぁ。
なんでマー君は、
僕が一番言って欲しいかった言葉を
届けてくれるのかな?
なんで僕の恋を。
力強く、後押ししてくれるのかな?
マー君自信、
絶対に叶わない恋に苦しんで。
耐えきれないほどの痛みを
抱え込んでいるはずなのに。
「マー君、ありがとね」
「言いたいことを言いまくっただけで。
感謝されることをした覚え、ねえけど」
マー君が照れている。
赤みを帯びてきた頬を隠しながら。
恥ずかしそうに。
威勢のいい番犬の時と、
照れを隠そうとしている時のギャップが、
最高にかわいいんだよね、マー君は。
『かわいい』って褒めると
眼を吊り上げてワンワン吠えられるけど。