僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
今日もお弁当は
一人で食べるのか……
女子同士で笑いあう声に
包まれた教室で、
私だけがボッチというこの状況。
正直…… 心が折れる……
可愛そうな人。寂しい人。
そう思われるのが嫌で。
一人でいるのが好きって雰囲気を
作ろうとしている自分がいて。
その必死な自分が痛々しく見えて。
胸がぎゅーって苦しくなる。
心の痛みをごまかしながら
お弁当箱を自分の机の上に置いた時
「あのさ……」
自信なさげな声が耳に降ってきて
私はゆっくりと視線をあげた。
私が座る机の前に。
波多野くんが立っていた。
なぜか、
恥ずかしそうに外を見つめている。