僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 心の中で彼に語り掛け
 帰ろうと立ち上がった時。

 いきなり手首に感じた温もりに、ドキリ。


 振り返ると。

 ベンチに寝ころんだまま見上げる、
 真ん丸な瞳と視線が絡んだ。



 弱々しい光を放つ彼の瞳に
 私が映っている。



 ど……どうしよう……


 彼の瞳が天使みたいに綺麗で。

 私の心臓が
 勝手にドギマギを始めてしまった。



 でも瞳を逸らしたら
 夢から覚めてしまいそうで。

 この男の子が、消えてしまいそうで。

 それは嫌だなって思いから
 まばたきすらできない。

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