僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「ありがとう……だから……本当は……」


 苦しそうに
 顔をゆがめたしーちゃんは

 涙を流しながら
 必死に言葉を紡いでくれている。



「私のこと……
 心配してくれてありがとうって……
 美羽ちゃんに言いたかった……だけだから……」



「しーちゃん……」



「慶ちゃんがいなくなっちゃったのが
 辛すぎて……
 美羽ちゃんに八つ当たりしちゃって……
 ごめんなさい……」



 しーちゃん。
 私なんかに謝らないでよ。
 
 慶介くんが別れ話をしてきたのは、
 間違いなく私のせいなんだから。



「しーちゃんはなにも、悪くないよ。
 悪いのは全部、私だよ」



「う……
 美羽ちゃん……助けて……
 慶ちゃんに……会いたいの……
 毎日……苦しいの……」

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