僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「そんなことないよ。
 しーちゃんは、そのままで可愛い。
 私が男だったら、絶対に告白してるし」



「美羽ちゃん、趣味悪すぎだよ。
 でも……すっごく嬉しい」



 しーちゃんが、喜んでくれた。



「美羽ちゃんのこと……
 慶ちゃんと同じくらい、大好きだから」



 ほえぇぇ~~。

 告白されたよぉ。
 大好きな、親友に。



 嬉しくて。
 涙が止められ位くらい嬉しくて。
 
 しーちゃんが
 私を許してくれた安堵とともに、
 瞳から雫が流れ続けてくる。



「美羽ちゃん、泣きすぎだよ」



「しーちゃんも
 同じくらい泣いてるじゃん」



 エㇸへ。

 泣いて笑って。
 秋の空みたいにコロコロ表情が変わる
 しーちゃんと私。

 
 しーちゃんの笑顔が、
 私の心を幸福感でいっぱいしてくれる。



 その後の私は、
 初めてしーちゃんに
 自分の恋の話をした。



 諦めなきゃってわかっているのに
 私の心の中を占領し続けている
 春輝くんのことを。
< 236 / 375 >

この作品をシェア

pagetop