僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「そんなことないよ。
しーちゃんは、そのままで可愛い。
私が男だったら、絶対に告白してるし」
「美羽ちゃん、趣味悪すぎだよ。
でも……すっごく嬉しい」
しーちゃんが、喜んでくれた。
「美羽ちゃんのこと……
慶ちゃんと同じくらい、大好きだから」
ほえぇぇ~~。
告白されたよぉ。
大好きな、親友に。
嬉しくて。
涙が止められ位くらい嬉しくて。
しーちゃんが
私を許してくれた安堵とともに、
瞳から雫が流れ続けてくる。
「美羽ちゃん、泣きすぎだよ」
「しーちゃんも
同じくらい泣いてるじゃん」
エㇸへ。
泣いて笑って。
秋の空みたいにコロコロ表情が変わる
しーちゃんと私。
しーちゃんの笑顔が、
私の心を幸福感でいっぱいしてくれる。
その後の私は、
初めてしーちゃんに
自分の恋の話をした。
諦めなきゃってわかっているのに
私の心の中を占領し続けている
春輝くんのことを。