僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
あまりに嬉しくて。
波多野くんの手を掴んだまま、
ウサギのようにジャンプジャンプ。
「しーちゃんに、大好きって言われたの!
嬉しすぎて、泣きながら
キュン死するかと思ったんだよ!」
「良かったじゃん」
「波多野くんのおかげだよ。
どうしよう。
私、波多野くんに何かお礼しなきゃ!」
「お礼、何がいい?」と付け加え、
波多野くんの瞳を
じーと見つめてみたけれど。
目の前の波多野くんは、
赤く染まった顔を
私から逸らしている。
「お礼って、なんでもいいわけ?」
「うん。なんでもいいよ。
だって、波多野くんには
どんなにお礼してもしきれないくらい、
感謝してるから」
「じゃあさ……離して」
ん?
「今すぐ離して。
……俺の手」
波多野くんの手?