僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 水をかけたいほど
 熱を帯びていく頬に手を置いた私に、
 波多野くんが低い声を発した。



「俺、どうしたらいいと思う?」



「ん?」



「どうしたら美羽のこと
 好きじゃなくなると思う?」



 ひゃ!!


 そ……そんなこと……
 私に聞かないでよ……


 
「俺さ、まだ好きでいてもいい?
 美羽のこと」



 心の痛みが宿っているような悲しい瞳を
 私に向ける波多野くんに、
 なんて返事をしていいかわからない。



 考えて。考えて。
 でも、正解がわからなくて。

 私は瞳を伏せたまま、コクリと頷いた。

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