僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「美羽、お願いがあるんだけど」
「……なに?」
「遊園地のヒーローショーは
一緒に行ってほしい。
リリが、楽しみにしてるからさ」
「波多野くんが……
私と一緒で……
嫌じゃなければ……」
「は? 嫌なわけないじゃん」
波多野くんの熱のこもった全力否定に、
つい視線を上げてしまった私。
目と目が合い。
私は心臓がビクンと飛び跳ねた。
だって波多野くんが
穏やかに微笑みながら、
私を見つめていたから。