僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
男の子が指さした先を
目で追ってみる。
ちょ……ちょっと。
どういうこと?
門のところの人だかり。
私に関係があるってこと?
「校門のところに美女がいて……
私を呼んでいるってことですか?」
「そうだって、言ってんじゃん。
一番に伝えに来たのが俺だって、
必ず伝えてよ!」
そう念を押され。
同級生かすらわからない男の子は
ニヤケながら教室を出て行った。
ごめんなさい。
伝えてあげたいけれど
あなたの名前……
わかりません……
って、そんなことより。
超絶美女って誰?
本当に、私なんかに用なの?
まさかね。
あの男の子の冗談だよね?
罰ゲームか何かだよね?