僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「春輝くんが言っていた
蓮見さんのイメージと、
違う気がします」
素直な私の心の声に、
蓮見さんがフッと鼻で笑った。
「どうせ春輝のことだから、
私のことを『説教タラタラ、冷血宇宙人』って
言ってたんじゃない?」
「そ……そんなことは……
お説教が長いとは……
言ってましたけど……」
「あの子たちに、どう思われてもいいの。
私を嫌ってくれてもいい。
アミュレットがトップアイドルになる夢さえ、
全員で叶えてくれれば」
蓮見さんの真剣な声が、車内に響く。
その余韻にひたりきる前に、
蓮見さんは、冗談ぽく声を弾ませた。
「あの子達、
恋愛に関してはダメダメだからねぇ。
恋のお守りソングを歌うのにふさわしい男にも、
なってもらいたいけど。
欲張りすぎかなぁ?」