僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

『俺の好きなタイプは……

 誰かのために自分を平気で犠牲にすんのに。
 辛い姿を、いっさい見せねえ奴』



『それって、マー君のことじゃん』



 すかさず反応したのは
 春輝くん。



『だってマー君って。
 明らかに僕たちメンバーのこと心配して
 心痛めてくれてるのに、
 絶対に見せないじゃん。』



『は?
 お前らのことなんて、
 心配したこと1度もねえよ。
 俺様は』



『またまた~ てれちゃって~
 可愛いんだから、マー君は』



『春、かわいいって言うな!』



 マトイ君と春輝くんの掛け合いが、
 素直になれない兄と
 お兄ちゃん子の弟みたいに微笑ましくて、
 私の頬がほわっと緩んだ。

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