僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
一瞬でも、勘違いをした自分が、
恥ずかしくて。
醜くて。 痛々しくて。
スピーカーから流れる大好きな声が、
耳に入る前に、遮断される。
――もう、帰ろう――
何も考えられないくらい
頭の中がぼーっとしはじめ。
ねちゃねちゃした、ドズ黒い液体に
心の中が支配され。
瞳をキラキラさせ、
アミュレットのみんなの声に
キュンキュンしているファンを
無表情でかき分けながら、
私はエレベーターに逃げ込んだ。