僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「マー君、どう思う?」



 マー君の表情を見ることすら怖くて。

 三角すわりまま
 僕は膝の間に顔をつっこんだ。



「諦めたほうがいいよね?
 みゅうみゅうのこと」



「お前、できんの?」



え?



「そんな簡単に、忘れられんの? 
 ウサギのこと」



 それは……
 どうだろう……



「僕の中の悪魔が、いなくなってくれたら、
 忘れられるかも」



「じゃあ
 春の部屋中に貼ってある悪魔払いの札、
 もういらねえな」



「必要だよ。
 だってまだ、悪魔に占領されてるもん。
 僕の心の中」



 反論と共に顔を上げると、 
 ふっと緩んだマー君の瞳と
 視線が絡んだ。

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