僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
 
 春輝くんの手のひらの温もりに
 ドギマギしながら
 連れてこられた場所は、建物の陰。



 ファンの子達から見えない
 自動販売機の横。



 春輝くんは
 掴んでいた私の手首を離すと、
 カツラと、ロングコートを脱ぎだした。



 そして、私の瞳を見つめて
 首をかしげながらニコリ。



「ファンの子たちにバレないか、
 ドキドキしちゃったね~」



 う~~~

 春輝くんの
 宝石みたいなキラキラ笑顔。



 久々だぁ……
 心にしみわたる……



 って。
 キュンキュンしている場合じゃない!
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