僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
私の視線の先には、
見事なほど真っ赤に色づいた
もみじの木々。
私の頬ともみじ。
どっちが赤いか競ったら、
私の圧勝だと思う。
キュートな春輝くん沼に
ズブズブに漬かりきっていた時。
「良かったね」
春輝くんの、パステル色に可愛い声が、
私の耳に飛び込んできた。
良かったねって……
なんのこと?
頭に疑問符を浮かべ
春輝くんを見上げてみる。
私の心を
ほわわんと温めてくれるような
優し気な瞳と、目が合った。
「しーちゃんと、慶くん、
うまくいってるみたいだね」
春輝くんの嬉しそうな声に、
私の心も跳ね上がる。