僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
う……
今度こそ
涙が、抑えられなそうにない……
涙を我慢するように
拳をギューっと握りしめた時。
春輝くんの意地悪っぽい声が、
私の涙をふき飛ばしてくれた。
「キスしてくれないと、
みゅうみゅうのこと、
絶対に許さないからね」
ほ……ほえぇぇ???
意地悪っぽく微笑みながら、
春輝くんが可愛くウインク。
180度、
くるりと表情が変わった春輝くんに、
私は戸惑いうことしかできない。
「みゅうみゅう、お願い」
??
「キスして……僕と……」
今度は
おねだりワンコみたいな、
キュートな笑顔を向けられちゃった。
春輝くんのその笑顔……
可愛すぎだよ……
こんなに可愛く
おねだりされちゃったし……
キスぐらい……してあげても……
って、無理! 無理!
春輝くんと唇を合わせたら、
顔から火が出ちゃう。ボッって。
火事になる。
大火事。 大惨事。