僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
 
 キスはできないって意思を込め、
 思い切り首を横に振った私。


 春輝くんは、凛とした瞳で、
 私を見つめている。



「頭をナデナデだけじゃ、
 もう僕、我慢できない。
 みゅうみゅうのことが、大好きすぎて」



 春輝くんの真剣な顔。


 可愛い時とのギャップが激しすぎて、
 目が離せられない。




 熱のこもった瞳が、
 私の瞳を貫くように見つめている。 



 その時
 いきなり右頬に、手の温もりを感じた。



 さっきまで、キスなんてムリって
 頑なに拒否してたはずなのに。
 
 なぜか
 春輝くんの手を振り払いたいなんて、
 一ミリも思わない。



 不思議なことに
 はずかしさも、心臓のドキドキも感じない。



 多分、私は。
 とんでもない魔法を、
 春輝くんに
 かけらてしまったんだと思う。

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