僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「春輝くん、本当にいいの?
 私のお願いを叶えるために。
 こんなこと」


「逆に僕から
 みゅうみゅうに
 お礼を言いたいくらい」


「お礼?」


「僕ね、憑りつかれてるの」


 憑りつかれてる? 
 幽霊とか? 生霊にってこと?


「何かに熱中してないと。
 悪魔に支配されちゃうんだ。
 僕の心の中」



 いきなり陰った春輝くんの表情に
 私の心まで
 引きずられるように暗くなる。



 そんな私に気づいたのか
 春輝くんは何かを追い払うように
 明るく陽気な声を出した。



「僕の悪魔祓いもかねて
 ヒーローショーやろう。
 子供たちたくさん呼んで」


「楽しそうだね」


「もちろん。
 僕がいれば
 どんなことも楽しいことに
 変えてみせるから」



 魔法使いみたいな発言だけど。
 なぜか信じられる。


 きっと春輝くんなら
 どんな時でも周りをハッピーにできる。

 そんな気がするから。

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