僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「でも、マー君って人は
 やってくれそうなの?」



 私の頭にふいに浮かんだ疑問に
 春輝くんが満面の笑みで答えた。



「多分、断られるよ」


 それ。
 笑顔で言うことじゃないよね?


「それじゃ……」


「でも大丈夫。
 なんだかんだ言って、僕に甘いから。
 マー君は。
 ダメなら、あやあやを連れてくるし」


 いろんな人を巻き込んじゃって
 本当にいいのかな?



「みゅうみゅうのお願いを
 叶えてあげる代わりに、
 一つだけ約束して」


「ん?」


「僕が今日、泣いていたこと。
 誰にも言わないでね」


「あ、うん」


「いつも笑っているキャラ。
 崩れちゃうから」

< 38 / 375 >

この作品をシェア

pagetop