僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「みゅうみゅう聞いて!
マー君がね、怪人をやってくれるって」
「断られなかったの?」
「すっごく嫌そうに、断られたよ」
えぇぇ??
それって、やりたくないってことだよね?
「マー君の背中くっついて、頼みまくったの。
30分くらいかなぁ」
そんなに長い時間?
「そしたらね、
『やるよ』って言ってくれたんだぁ。
僕、頑張ったでしょ?」
首をかしげて、ニコって。
春輝くん
女の子よりも笑顔が可愛すぎだよ。
可愛すぎだけど……
「やりたくない人を……
巻き込むのは……」
「みゅうみゅうって
相変わらず優しすぎなんだから」
いえいえ。
そういう問題では……
「大丈夫だよ。
マー君ってね、口はものすごーく悪いんだけど。
僕に甘々だから」
「……」
「カラスを睨み殺しちゃいそうな
鋭い目をしてね。
『春が楽しいって思うなら
付き合ってやってもいいけど』だって」
「なんか、カッコいいね」
「そう。世界一カッコいいの。
マー君は」