僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
春輝くんは
膝の上の泣き出しそうなウサギに
全く気付いていない。
「でも、僕の家には来ない方がいいね」
「ん?」
「番犬に、追い出されちゃうから」
「番犬??」
「吠えてばっかりの番犬マー君」
「怪人をやってくれるマー君って
ワンちゃんなの?」
「そんなわけないじゃん。
みゅうみゅう、面白すぎ」
春輝くん。
そこまでケラケラ笑わなくても……
面白発言なら
春輝くんの方が圧倒的に上だからね。
「魔王並みに上から目線だけど。
一応、人間だよ。
マー君ね、僕のお部屋に居候中なの」
「仲が良いんだね」
「舐め合ってるの」
「え?」
「お互い抱えている、心の傷を。
ペロペロってね」