僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「春輝くんは
告白する勇気がないの?」
「それもあるけど。
言えないよ、僕の気持ちなんて」
「なんで?」
「明梨んね
僕の大事な人の彼女なの」
え?
「僕が告白なんてしたら……
傷つけちゃうでしょ? 二人のこと。
それは……嫌だから……」
春輝くんは視線と共に
声も地面に落とした。
痛々しいほど弱々しい声に、
私の心も痛みだす。
私が治してあげていな。
春輝くんの心にパックリ空いた
恋の傷あと。
でも
私にはそんな魔法、使えないよ。
春輝くんの心の傷を癒せるのはきっと。
大好きな明梨んだけだよね?
私が言えるのは
こんなことくらいでごめんね。